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2026年2月20日

「フォロワー数」という幻想を捨てたとき、仕事は回り出す

なぜフォロワー数を追いかけると「つまらない発信」になるのか

SNSを始めたばかりの頃、誰もが一度は陥る罠があります。

それは「フォロワー数」という数字の魔力です。

「隣の会社は1,000人超えたのに、うちはまだ100人か……」
「どうすればもっと増えるんだろう?」

そう思い始めた瞬間、発信の軸は少しずつ、でも確実にズレ始めます。

なぜなら、数を追おうとすると、無意識のうちに「誰にでも嫌われない、最大公約数の言葉」を選んでしまうからです。

いわゆる「映え」を意識した投稿や、どこかで聞いたことのあるような格言。当たり障りのない挨拶。

それらは一見、フォロワーを増やす近道に見えるかもしれません。しかし、広げようとすればするほど、言葉の濃度は薄まっていく。

それはまるで、強度が求められるコンクリートに大量の水を混ぜて、量だけを増やそうとするようなものです。

見た目は増えたように見えても、肝心の「芯」がスカスカになってしまう。

誰にでも届く言葉は、結局のところ、誰の心にも刺さりません。

「フォロワーを集めよう」という執着が、皮肉にも、あなたから「選ばれる理由」を奪っているのです。

100人の深い信頼こそが、ビジネスを支える「強固な基礎」になる

ここで一度、冷静に考えてみましょう。

SNSの目的は、有名人になることでしょうか? インフルエンサーとしてチヤホヤされることでしょうか?

おそらく、多くの中小企業の社長や担当者にとっては違うはずです。

本当の目的は、自社のファンを作り、信頼を築き、最終的に「あなたにお願いしたい」と言ってもらえる関係性を作ることではないでしょうか。

そう考えたとき、大切なのは「何人に届くか」ではなく「誰に届くか」です。

想像してみてください。

あなたの会社のことを深く理解し、あなたの価値観に共感し、困ったときには真っ先に顔を思い出してくれる。そんな熱烈なファンが100人いたらどうでしょう。

ビジネスとしては、それで十分成立するはずです。

1万人の「なんとなくフォローしている人」よりも、100人の「心から信頼してくれる人」。

この100人の存在こそが、どんな不況や環境の変化にも揺るがない、ビジネスの「強固な基礎」になります。

私たちは建設のプロとして知っています。

どんなに立派な建物を建てようとも、基礎が脆ければすべては砂上の楼閣です。

SNSにおける基礎とは、フォロワー数という見栄えではなく、一対一の「関係性の深さ」にほかなりません。

「100人にしか届かない」と嘆く必要はありません。

むしろ、「100人もの人が、自分の言葉を待ってくれている」と捉えるべきです。

その100人に対して、本音で、誠実に、泥臭いまでのこだわりを伝える。

その熱量こそが、次の101人目を連れてくるのです。

数字はあとからついてくる。まずは「目の前のひとり」に届けよう

「じゃあ、数字はどうでもいいのか?」と聞かれれば、答えは「いいえ」です。

ただし、順番が違います。

数字は「目的」ではなく、誠実な発信を積み重ねた結果として現れる「報酬」です。

関係性を大切にし、目の前のひとりに向けて心を込めて発信し続けた人だけが、結果として大きな数字を手にします。

SNSは魔法の杖ではありません。

画面の向こう側にいるのは、スマホを持ったひとりの人間です。

その人が何を悩み、何を喜び、どんな情報を必要としているのか。

そこに想像力を働かせ、自分の言葉で語りかけること。

・完璧にまとめようとしなくていい
・かっこいい数字を並べなくていい
・ただ、嘘のない自分の言葉を置く

「あ、この人、自分のことを分かってくれている」
「この会社の考え方、好きだな」

そう思ってもらえる瞬間を、いくつ作れるか。

SNSの運用とは、フォロワーを「集める」作業ではなく、信頼を「積み上げる」作業です。

焦らなくていいんです。

まずは、あなたの会社のファンになってくれそうな「あの人」の顔を思い浮かべてみてください。

その人に手紙を書くような気持ちで、今日の投稿を作ってみる。

取り繕った1万字よりも、心のこもった一行。

その積み重ねが、いつか誰にも真似できない大きな資産になります。

さあ、今日もスマホの向こう側にいる「大切なひとり」のために、発信を始めましょう。

数字を追うのをやめたとき、あなたのSNSは、本当の意味で動き出します。