完璧なはずの投稿が、なぜスルーされてしまうのか?
「プロのカメラマンが撮ったような綺麗な写真を用意して、流行りのフォントでおしゃれに加工して、文法も完璧な文章を投稿しているのに……なぜか全く反応がない」
中小企業の経営者や、新しくSNSを任された広報担当者の方から、このようなお悩みを本当によくお聞きします。
他社のスタイリッシュなアカウントを見ては、「うちもあんな風に完璧に作り込まないと、誰も見てくれないんじゃないか」と焦り、プレッシャーを感じている方も多いのではないでしょうか。
毎日時間をかけて、必死に「100点満点の綺麗な投稿」を作ろうとする姿勢は本当に素晴らしいものです。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
実は、SNSを利用している一般のユーザーは、企業が発信する「整いすぎた綺麗な言葉」や「広告らしさ」を、無意識のうちに警戒し、指先ひとつでスルーしてしまう傾向が強くなっています。
画面の向こうにいる人が本当に求めているのは、カタログのような美しさではありません。
人の心を動かし、最終的にビジネスの成果に繋がるのは、綺麗に装飾された言葉ではなく、あなたの会社から滲み出る「等身大の言葉」なのです。
うまく見せるより、正直に。かっこつけるより、今の姿をそのまま出す
なぜ、完璧な投稿よりも等身大の投稿の方が、圧倒的に人の心に届くのでしょうか。
たとえば、あなたが新しく入社する会社を探している時や、一生に一度の大きな買い物を依頼する会社を探している時を想像してみてください。
SNSを開いたとき、非の打ち所がない美辞麗句ばかりが並んでいる会社と、日々の現場のリアルな泥臭さや、ちょっとした失敗談、それを乗り越えようとする社員の笑顔が載っている会社、どちらに親しみと信頼を覚えるでしょうか。
間違いなく、後者のはずです。
SNSは、ただ情報を一方通行で送りつけるマスメディアではなく、人と人が繋がるコミュニケーションの場です。
中小企業がSNSでやるべきことは、会社を実物以上に「大きく見せること」や「かっこつけること」ではありません。むしろ、以下のような「今の会社の姿」を正直に出していくことです。
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100点満点じゃない、試行錯誤しているプロセス
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専門用語を並べ立てるのではなく、普段オフィスで話しているような優しい言葉
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嬉しかったことだけでなく、悔しかったことや、そこからどう成長しようとしているかという本音
汗水を垂らして働く現場のリアルな姿や、「お客様の笑顔のために、今日はここを徹底的にこだわりました!」という飾らない情熱。
これらは、どれだけお金をかけてもおしゃれなデザインテンプレートでは表現できない、あなたの商品や会社だけの独自の価値です。
うまく見せようと背伸びをするのをやめ、等身大の姿をそのまま伝える。
この「正直さ」の積み重ねこそが、画面の向こうのユーザーに「この会社は嘘をつかない、信頼できる会社だな」という安心感を植え付けるのです。
等身大の発信が、他社に負けない「最強の信頼」を築き上げる
SNSで「等身大の発信」を継続していくと、社内外で驚くような変化が起こり始めます。
まず、あなたの商品やサービスを「価格」ではなく「信頼」で選んでくれる深いファンが増えます。
等身大の姿に共感して集まってくれたお客様は、一過性の流行で離れることはありません。
さらに採用面でも、「SNSで見ていた通りの温かい雰囲気の会社だった」と、ミスマッチのない優秀な人材が自然と集まるようになります。
背伸びをしていないため、入社後に「思っていたのと違った」という悲しいギャップも生まれません。
「完璧な投稿をしなければならない」という思い込みから、自分自身を解放してあげてください。
特別なデザインスキルも、高級な機材も必要ありません。
中学生でも分かるような分かりやすい言葉で、今起きている社内の風景や、あなたの心の中にある熱い想いを、そのまま文字にするだけで十分です。
むしろ、ちょっとした不器用さの中にこそ、中小企業の最大の武器である「人間味」が宿ります。
綺麗に着飾った言葉よりも、あなたの温かい体温が伝わる等身大の言葉を。
まずは今日、かっこつけるのを少しだけやめて、ありのままの会社の日常や、あなたの正直な想いをSNSに綴ってみませんか?
その一歩が、これからの会社を支えるかけがえのない「信頼」を創り出していくはずです。


