伝わらないもどかしさが、SNSの原点でした
私たち江口組は、石川県小松市で100年以上にわたり土木工事に携わってきた会社です。
道路、河川、上下水道といったインフラ整備は、地域の暮らしを支える大切な仕事。
けれど、私たちの仕事が社会にどれだけ貢献しているか、その価値はあまり知られていませんでした。
「土木って、なんか地味だよね」
「キツくて汚くて危険そう」
そんなイメージばかりが先行することに、ずっとモヤモヤしていました。
でも、実際の現場は全然違います。
人の暮らしを守り、未来の街をつくる。
仲間と力を合わせ、ひとつの現場をやり遂げたときの達成感や誇りは、何にも代えがたいものがあります。
誇りに思うこの仕事。この「伝わらない魅力」をどうにかしたい。
その思いから、江口組のSNS発信が始まりました。
社長の“趣味”が、会社の力になるまで
最初は私ひとり、SNSで日々の出来事や現場の様子をコツコツ投稿していました。
「社長、そんなことやってて大丈夫ですか?(笑)」なんて言われたこともあります。
でも、続けるうちに少しずつ変化が現れました。
ある日、ある高校生が面接に来てこう言ってくれたんです。
「SNS見て、会社の雰囲気がすごく良さそうだったので来ました!」
地域の方からは「いつも楽しみにしてるよ」と声をかけてもらい、協力会社からは「現場の様子が伝わってありがたい」と言ってもらえるようになりました。
SNSはただの宣伝ツールじゃありません。
社員の声を届けることで、会社の空気が明るくなる。
リアルな発信が信頼につながり、社員自身の誇りややりがいにも火をつける。
“伝える”という行為が、組織にポジティブな循環をもたらしてくれるのです。
そんな私たちの姿を見て、「SNSどうやって運用してるの?」「うちにも教えてほしい」という相談が少しずつ増えてきました。
気がつけば、「土木会社がSNSを教える側に?」
そんな新しいチャレンジが始まっていました。
SNSは中小企業にとって最高の武器
私たちがSNSコンサルを始めたのは、ただノウハウを教えるためではありません。
同じように「伝えたいけど、どうしたらいいかわからない」と悩む中小企業の皆さんに、少しでも力になれたらと願ってのことです。
SNSは、中小企業にとって最高の武器だと考えています。
採用、営業、ブランディング、広告・・・その可能性は無限大です。
でも現実には、「始めたけどうまくいかない」「ネタがない」「反応が少ない」…そんな壁にぶつかっている企業も多く見かけます。
私たちも、同じように試行錯誤しながらここまでたどり着きました。
だからこそ、机上の空論ではなく、実際に現場で培ってきた「生きたノウハウ」を届けたい。
「社長が発信してもいい」「社員を巻き込んでもいい」「投稿って楽しい」と、そんな一歩目を後押しできたらうれしいです。
土木会社だからできるSNS発信。
中小企業だからこそ響く“等身大の言葉”。
これからも、江口組は“発信の力”で人と地域を元気にしながら、SNSコンサルにも本気で取り組んでいきます。