なぜ、一生懸命に「宣伝」するほど、SNSの成果は逃げていくのか?
「新商品の情報を毎日投稿しているのに、まったく売れない……」
「自社のサービスの良さをこれだけアピールしているのに、フォロワーが増えない……」
中小企業の経営者やSNS担当者の皆さん、このような壁にぶつかっていませんか?
「SNSは無料で使える最高の広告ツールだ」と言われることも多いため、ついつい自社のチラシやパンフレットをそのまま画面に貼り付けるような発信をしてしまいがちです。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
一生懸命に売り込みをすればするほど、ユーザーは引いてしまい、アカウントの成果は遠ざかっていくのです。
想像してみてください。
もしあなたが、街でたまたま入ったお店の店員から、挨拶もそこそこに「これ、めちゃくちゃ良い商品なんです!今なら安いです!買ってください!」と、一方的にまくしたてられたらどう思うでしょうか。
きっと、多くの人が「うっとうしいな」と感じて、すぐに店を出てしまうはずです。
実は、これと全く同じことをSNSの画面上でやってしまっている企業が非常に多いのです。
SNSの正体は、広告枠ではありません。文字通り「ソーシャル(社会的)」な「ネットワーク(繋がり)」を築く場所。
つまり、SNSで本当に大切なのは“宣伝”ではなく、ユーザーとの“関係性づくり”なのです。
売り込む場所から「仲良くなる場所」へ。小さなやり取りが信頼を育てる
では、SNSにおける「関係性づくり」とは、具体的にどのような行動を指すのでしょうか。
それは、皆さんがリアルなビジネスや日常生活で、ごく当たり前にやっている「大切な人と仲良くなるプロセス」と全く同じです。
例えば、以下のような日々の小さな積み重ねが、画面の向こう側にいる人との距離を縮めていきます。
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いただいたコメントに、事務的ではなく温かい言葉で返信する
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いつも応援してくれるフォロワー(相手)の投稿を見に行き、いいねやコメントを残す
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日頃の感謝の気持ちを、飾らない言葉でストレートに伝える
SNSの向こう側にいるのは、機械でも数字でもありません。
私たちと同じ、感情を持った「人間」です。
大企業のように莫大な広告費をかけられない中小企業にとって、最大の強みは「フットワークの軽さ」と「一人ひとりに寄り添える距離の近さ」です。
一方通行の宣伝を投げっぱなしにするのではなく、こちらから声をかけ、相手の言葉に耳を傾ける。この双方向のキャッチボールこそが、他社には真似できない「親近感」や「圧倒的な信頼」を育てていきます。
例えるなら、地域の小さなお祭りにある「屋台」のようなものです。
ただ黙って商品を並べているだけの屋台よりも、「あ、いつもありがとう!今日も暑いね!」と笑顔で声をかけてくれる店主の屋台の方が、自然とお客さんが集まり、行列ができますよね。
SNSは、商品を売り込む場所ではなく、ユーザーと「仲間」になり、ファンになってもらう場所なのです。
紡いだ「ご縁」が、結果として会社を支える最大の資産になる
SNSを「関係性づくりの場所」だと再定義して発信を続けていくと、ある時を境に、ビジネスの成果がガラリと変わり始めます。
最初は小さなやり取りだったものが、時間をかけて深い「ご縁」へと変わっていきます。
すると、ユーザーの心理は「どこの誰だか分からない企業の商品」から、「いつもSNSでおしゃべりしている、あの親しい会社の商品」へと変化します。
何か困ったことや必要なものが出てきたときに、真っ先にあなたの会社を思い出して、選んでくれるようになるのです。
これは、価格競争とは無縁の「強い絆で結ばれたファン」ができた証拠です。
さらに、この温かい関係性は、採用活動においても「この楽しそうな人たちと一緒に働きたい」という、最高の動機付けになって会社に返ってきます。
「うちの会社には、SNSに書くような特別な裏話やノウハウなんてない」と難しく考える必要はありません。
中学生でも分かるような優しい言葉で、「今日嬉しかったこと」を共有したり、フォロワーからの言葉に「ありがとうございます!」と全力で喜んだりするだけで十分です。
その泥臭くて人間味のあるやり取りこそが、大企業には出せない中小企業の一番の魅力になります。
SNSは、未来のお客さんや仲間と出会い、仲良くなれる最高の場所です。
まずは今日、宣伝の投稿を一回お休みして、あなたを応援してくれるフォロワーの投稿に、心を込めたコメントを1つ届けることから始めてみませんか?
その小さな一歩から、会社を支える大切な「ご縁」が動き始めます。


